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RIN3月号を買ってきました。
今月号も平均して良作が多かったと思いますが、中でも強く惹かれた作品は
関谷あさみ先生の
「each little thing」。
■青年富豪ウェスによって買われた、褐色肌の少女フエ(左)とカイ(右)は親友同士。
ウェスの下へやって来てからは、ともに清廉瀟洒な個室を与えられ厚遇を受けます。
それまでの二人は性虐待などの酷い扱いを受けていたようですが、その度助け合って苦難を乗り越えてきたのでしょう。
それだけに二人が互いを思いやる絆は非常に強いようです。
しかしある夜、フエが過去の虐待経験を再現する悪夢にうなされて目を覚まします。
不安になったフエはカイと一緒に眠ろうと思い、カイの部屋を訪れるのですがもぬけの殻。
嫌な予感とともに主人ウェスの寝室を覗くと、そこにはウェスに性奉仕を強要されるカイの姿が。
歯を食いしばり、嫌悪の表情を浮かべながら小さな体でウェスの欲求に応えるカイを見てフエはひどく動揺します。
苦楽を分かち合った親友が、ここへ来てたった独りだけでウェスからの性搾取に耐えてきた事を知り、半身をもがれる様な心の痛みを味わっているのでしょうか。
関谷先生の持ち味である繊細な心情描写が光るラストシーンです。
さらには、全16Pというさほど多くないページ数であるのに、深みのあるエピソードがすっきり収まっています。
その構成力の高さも特筆に値しそう。
また、エロマンガというのは物語性と実用性を両立させることが非常に難しいように思えます。
しかし、関谷先生はそれを実現させている大変稀な作家の一人といえるのでは。
例えば、今作ではカイがウェスの挿入を苦悶の表情で受け入れ、その後膣内射精されて秘部からどろりと精液を垂れ流しながら、ウェスの尿道に残った汁を涙目でちゅうと吸う場面があります。
頬を紅潮させつつ悲哀と恥辱まじりの表情を浮かべ、その薄い唇で主人の後始末をするシーンは淫靡この上ないです。
褐色の肌から滴り落ちる白濁液のコントラストが、その卑猥さをより一層際立たせています。
シナリオとエロスをハイレベルで実現するセンス。
僕が関谷先生を支持する最大の理由です。
【関連】
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関谷あさみ - Wikipedia□
関谷あさみ先生の作品一覧□
ふりるの漫画見聞録 関谷あさみ□
Stack-Style: 『COMIC RIN』2008年3月号を買いました□
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